「小学生の理科ばなれ」などと社会問題になるほど、理科が苦手な小学生は多いです。理科は、小学校の勉強の中でもかなり面白い勉強なのです。
苦手なんてもったいない。理科が苦手な理由を知ることで、克服するための方法が分かります。ぜひ、親が理科の面白さに気づかせてあげてください。
ここで分かること!
・理科の苦手克服勉強方法
理科が苦手な理由と原因
理科が苦手な理由は2つ考えられます。
一つは、勉強していることをイメージできないことです。例えば3年生で「光の反射」の勉強をします。鏡を使って光が反射することを実験するのですが、次の二人では勉強の理解度は違います。
楽しむことも大切なことですが、「今何を実験しているのか」「何がどうなったのか」を頭の中でイメージして勉強しないと、せっかくの実験が遊びになってしまいます。
二つ目の理由は、勉強不足です。学校の授業を受けただけで、教えられたことを復習して覚える勉強が不足しています。ひどい場合だと、授業で勉強しただけでテストを受けています。点数が悪いのは当然です。
人間は、その日に学んだことの約70%を1日で忘れます。(心理学者:エビングハウスの忘却曲線より)
10個新しいことを勉強したとすると、覚えているのは3つだけ。残りの7つは次の日には忘れているのです。ですから、家でも理科の勉強が必要です。また、理科は勉強さえすれば点数は上がっていきやすい教科なのです。
苦手なままでいると・・・
誰にでも苦手はあるものだから、小学生の頃に理科が苦手でもいいのでは?
ダメです!
理科は超重要教科です。
高校を考えてみてください。理科は4つの分野に分かれて、より専門的に勉強します。
・化学
・物理
・生物
・地学
また、文系・理系などと言われるように、理科ができるかどうかで将来の選択肢が変わってきます。
まだ小学生だから、苦手なままでも大丈夫ということはないのです。
むしろ、理科はきちんと勉強すればできるようになる教科ですから、今のうちに勉強して得意になってほしい勉強です。
それでは、苦手な理科を克服できる勉強を紹介します。
理科のテストの点数を上げる勉強方法
苦手な理科を克服するのは、家で勉強することです。
小学生の場合は、中学生、高校生のように覚えなければいけない内容も多くありませんから、克服は十分可能です。ここで紹介するのは、主な理科のおすすめ勉強方法になります。
苦手なお子さんが、自分の力だけで理科嫌いを克服するのは困難です。
それは、まず勉強しようとしないからです。自分から机に座って理科の教科書や問題集をしようとしません。
ですから、理科の場合は映像で勉強するのが一番のおすすめです。
例えば、6年生の理科に「植物のしくみ」の勉強があります。植物が太陽の光を受けて光合成をするという勉強です。この場合、植物の光合成の実験や解説の動画をさがします。
次の3つはとても分かりやすくまとめてあります。
➤NHK「不思議情報局」理科6年
➤小6理科「葉のでんぷんと日光の関係」
➤NHK「不思議エンドレス」理科6年生
どれも小学校6年生の理科「植物のしくみ」について学べる動画です。
星の動きであれば、星の動きの動画を。
実験であれば、実験の動画を。
現在、たくさんの理科の動画がありますので、一番お子さんが理解できそうなものを選ぶようにすればいいでしょう。
まずは、教科書や問題集の前に、映像で勉強できるものでお子さんの興味を高めていきます。興味が高まったり、勉強内容がある程度動画で理解できた段階で、教科書と問題集を使った勉強に入るようにします。
動画の次の教科書を使った勉強では、主に教科書を読みます。
教科書の音読が一番おすすめの勉強方法です。
毎回2~3回の音読をするようにすれば、内容を理解していきます。子供は動画で詳しく知っていますので、動画を見た後の教科書は簡単に感じるかもしれません。
教科書を読んだ後は、問題集を使って勉強します。勉強したところを理解できているか問題で試します。間違えてもいいので、間違えたところはやり直しをさせましょう。
問題集は市販のものでかまいません。
書店で購入できます。おすすめは『教科書ワーク』シリーズです。教科書にぴったり合っているので、音読後の勉強にピッタリ合います。
ご購入の際には、お子さんの教科書の出版社をよく見て、同じ出版社用のものを買うようにしてください。上で紹介しているのは「大日本図書」用です。
もちろん違う種類の問題集でもかまいません。書店で探してみると見つかると思います。
さらに効率よく勉強させる場合は、通信教育もあります。その際には、教科書に合わせてある通信教育を選びます。
通信教育でのおすすめはポピーです。市販の問題集よりもわかりやすい解説が特徴です。
ポピーのお試しはこちらからどうぞ。1週間分の無料サンプルでお試しください。
➤親子で学べる!教科書に沿っていてテストで高得点を狙える!【月刊ポピー】。まずは無料おためし見本から!
教科書ワークと比べてみると、違いがよくわかると思います。
毎日の勉強をコツコツと繰り返していけば、お子さんは自信をつけながら苦手な理科を克服していきます。
勉強方法をまとめます。
①勉強するところを動画で見る
②教科書を読む
③問題集で問題を解く
3つのステップで理科が得意になっていきます。
動画を探すのが、学年によってはやや難しいことがあります。大変ですが、親ががんばって探してあげましょう。
子供の苦手克服の第一歩は、親の行動力にかかっています。
受験の面接の対処法
受験の面接で理科の質問が出題される場合があります。面接内容は、受験する学校によって違ってきますので、受験校の面接内容をご確認ください。
中学受験では、理科の質問はそれほど難しくはない場合が多いです。難関校はわかりませんが、一般的には理科の基本的な内容を説明する場合がほとんどです。例えば次のような質問です。
「理科の勉強で役立ったと思ったことを教えてください。」
「地球の公転について教えてください。」
「光合成を説明してください。」
対処法は、学んだことをお子さんが説明できるようになっておくことです。ですから、勉強のときに丸暗記をするのではなく、仕組みを図などを使って覚えていくようにします。「光合成」など、理科で学んだ言葉は説明できるように練習しておくといいです。
面接で意外と重要なことは、「はきはきと答える」「相手を見て分かりやすく伝える」ことです。分からないことは「分かりません」と答えてもいいので、分かる問題をゆっくりと分かりやすく伝えるようにするといいです。
理科の勉強・暗記のためのアプリ(無料)
ビノバシリーズは、学年ごとにアプリが準備されています。無料で理科を楽しく勉強することができます。6年生の理科を紹介していますが、3~6年生まで各学年あります。ナゾトキゲーム感覚で勉強できるアプリです。
「星座早見AR」は、教育出版からダウンロードできる無料アプリです。詳細につきましては、教育出版のサイトをご確認ください。
このアプリは、教科書に載っている星座を実際の夜空で観察するのに役立ちます。
使い方は簡単で、夜空に向かってスマホを向けると、そこで見られる星座を紹介してくれます。星座の説明機能までついているので、星空の勉強にはピッタリのアプリ教材です。
紹介した以外にも、現在たくさんの理科用勉強アプリが開発されています。検索してお試しください。