小学校では身体測定が行われます。身長や体重を測り、子供が健康的に成長しているか確認して行くのです。たいていの場合、身体測定後にお知らせが届きます。現在の子供の身長や体重についてです。
気になるのは、わが子の身長や体重が、他の子と比べてどうなのかというところですよね。
今回は、小学生の平均身長と平均体重についてまとめます。データは文科省の調査結果をもとにしていますので、全国的なものです。
小学生の平均身長【男子】
1年生 | 116.5㎝ |
2年生 | 122.5㎝ |
3年生 | 128.1㎝ |
4年生 | 133.7㎝ |
5年生 | 138.8㎝ |
6年生 | 145.2㎝ |
1年間で約6㎝前後伸びています。男子の場合は、5年生からの伸びが大きくなります。ここでは紹介していませんが、中学1年生で女子よりも平均身長は高くなります。小学校の間は、女子の方が高いです。
小学生の平均身長【女子】
1年生 | 115.6㎝ |
2年生 | 121.5㎝ |
3年生 | 127.3㎝ |
4年生 | 133.4㎝ |
5年生 | 140.1㎝ |
6年生 | 146.8㎝ |
1年間で約6㎝前後伸びています。特に女子の場合は、5・6年生で大きく伸びています。いわゆる2次性徴の時期です。大人の体に変化していく時期です。
小学生の平均身長【男女の差】
学年 | 男子の平均身長(cm) | 女子の平均身長(cm) | どちらが高いか |
1年生 | 116.5 | 115.6 | 男子が0.9㎝高い |
2年生 | 122.5 | 121.5 | 男子が1.0㎝高い |
3年生 | 128.1 | 127.3 | 男子が0.8㎝高い |
4年生 | 133.7 | 133.4 | 男子が0.3㎝高い |
5年生 | 138.8 | 140.1 | 女子が1.3㎝高い |
6年生 | 145.2 | 146.8 | 女子が1.6㎝高い |
小学生の平均体重【男女】
学年 | 男子の平均体重(㎏) | 女子の平均体重(㎏) | どちらが重いか |
1年生 | 21.4 | 20.9 | 男子が0.5㎏重い |
2年生 | 24.1 | 23.5 | 男子が0.6㎏重い |
3年生 | 27.2 | 26.4 | 男子が0.8㎏重い |
4年生 | 30.7 | 30.0 | 男子が0.7㎏重い |
5年生 | 34.1 | 34.1 | 同じ |
6年生 | 38.4 | 39.1 | 女子が0.7㎏重い |
体重は男女まとめて表にしました。身長が低くなることは少ないのですが、体重は増えたり減ったりします。あくまでも平均なので、参考程度に考えてくださいね。
やはり女子が身長で高くなる5・6年生の時期に、体重の平均も増えています。
子供の体重で注意してほしいことは一つだけです。平均と比べて重すぎるからといって、極端なダイエットは絶対にダメということです。成長段階にある子供には、いろいろな栄養が必要なのですから。「おかわりは禁止!」くらいにしておいてくださいね。
子供の成長には3つのことが関係しています
最初に申し上げておきますが、子供の身長、体重には遺伝と環境が大きく関係しています。今からお伝えするのは、それ以外の3つのことについてです。
【成長に必要な3つのこと】
①睡眠
②適度な運動
③栄養
じつはコレ、親がコントロールすることができることなのです。子供が言うことを聞くかどうかは別として。
睡眠中に体は成長する
まず①睡眠です。これは成長ホルモンという物質が関係してきます。眠っている間に、「大きくなれ~!大人に近づいていけ~!」と、体を成長させていくホルモンが脳から分泌されます。血液の流れにのって、全身に届けられるのです。
この成長ホルモンを効率よく出させるためには、規則正しい十分な睡眠が必要です。8時間以上、10時間程度は眠ることをおすすめします。
早寝早起きの習慣を身につけると、毎日決まった時間に寝ますから、成長ホルモンも決まった時間にはたらくようになります。結果、十分な成長ホルモンで育つわけです。
寝る子は育つって、昔から言われてますよね。
運動で丈夫に育つ
②の適度な運動では、骨や筋肉に刺激をあたえます。刺激を受けた骨は、より大きく強くなろうと成長していきます。
毎日続けることで、より効果的な体づくりができます。
だからといって、極端な運動はダメです。スポーツを楽しむくらいがちょうどいい運動だと思います。
十分な栄養で大きくたくましく
③栄養は絶対に必要です。身長は骨が伸びることで高くなります。体の中に骨をつくる栄養がなくては、骨は成長できませんよね。「材料がないのに食事をつくれ!」と言っているようなものです。無理です。
特に子供の成長期には、バランスのとれた栄養が必要です。学校の給食のように、バランスのよい食事作りを心がけていきましょう。
家庭で気をつけたいのは、黄・赤・緑の食べ物をとることです。
黄色の食べ物はご飯やパンなどの炭水化物で、体を動かすエネルギーとなります。別に色が黄色い食べ物ではありませんよ。
赤色の食べ物は肉や乳製品などのタンパク質で、体をつくる材料となります。
緑色の食べ物は野菜や果物などのミネラルで、体の機能を助けるはたらきをします。
この3色を、毎日の食事にバランスよく取り入れていけば、栄養面はバッチリです。
3つのことに気をつけたからといって、すぐに身長が伸びるわけではありません。でも、気をつけているのといないのでは差は明らかです。毎日の積み重ねが、子供の体をつくっていくのです。