学校からの配布物で、家庭や子供のことを書いて提出しなければならないものがあります。中でも困るのは、子供の性格の書き方です。
大人が自分の性格を書くときでも、「あれ?何を書こうかな?」となってしまいますよね。
特にわが子とは毎日接しているので、急に性格を聞かれても思いつきません。
今回は、子供の性格の見つけ方と書き方についてまとめてみました。
「子供の性格ってどう書けばいいの?」とお困りの方のお役に立てるとうれしいです。
子供の性格を書くには?
子供の性格を書くには、まず子供のことを分析する必要があります。
難しいことではありません。どんなところがよくて、どんなところがよくないのか、ざっくり考えてみます。
子供の長所と短所です。
いきなり難しそうな文章を考えないほうがいいです。
子供の性格を長所と短所にわけ、シンプルに一つ一つ見つけていけば、簡単に性格の文章を書くことができます。
例えばこんな感じです。
・明るい
・優しい
・積極的
・活発
・うまく言葉で伝えられない
・片づけが苦手
・怒りっぽい
・消極的
このように一つ一つ考えていくと、意外とすぐに思いついたりします。
次に長所、短所の見つけ方と空き方をまとめます。
長所の見つけ方と書き方
長所とは、子供のよいところです。親から見て、ここがステキだなと感じるところが長所です。
普段から思っていることがあれば、一つ二つは見つけやすいです。
思い浮かばない場合は、次のことをお試しください。
②その中から、長所として考えることができそうなことを探す。
・朝7時に自分で起きた。
・朝ごはんを全部食べてた。
・忘れ物がないか確認した。
・下校後に友達と遊びに出かけた。
・帰宅して手洗いうがいをした。
・学校で忘れ物をして、先生から注意を受けたと話した。
・入浴後宿題をした。
・10時に就寝した。
この中から長所を探して書きます。
実はこれ、全部長所として書くことができます。
・朝7時に自分で起きた。
➩ 毎日気持ちよく目覚めることができる
➩ 規則正しく生活することができる
➩ 食べ物を大切にし、好き嫌いせずに食べることができる
➩ 準備物の確認をするなど、身の回りのことを自分でできる
➩ 友達と仲良く接することができ、活発である。
➩ 手洗い・うがいなど、基本的な生活習慣が身についている。
➩ 反省点は素直に受け入れることができる。
➩ 自分がすべきことを理解し、行動できる。
➩ 規則正しい生活リズムを身につけている。
忘れ物がないか確認したり、宿題を済ませたり、親にとっては当たり前のことでも、子供にとってはなかなかできないものです。
成長途中の子供の段階で、それができるということはステキなことだと思います。
ちょっとしたことかもしれませんが、長所にもできるのです。
子供の長所一覧
子供の長所の例です。
長所 | 例文(記入例) |
あいさつができる | 朝からきちんとあいさつができます。 |
いきいきとしている | 元気がよく活発です。 |
笑顔でいる | 友だちと笑顔で接することができます。 |
おだやか | おだやかで読書が好きです。 |
健康的 | 安全・健康に気をつけて生活できます。 |
しっかりしている | 真面目でしっかりしています。 |
集中する | 集中力があり、熱心に取り組みます。 |
ねばり強い | 根気よく取り組みます。 |
優しい | 誰にでも優しく接します。 |
短所の見つけ方と書き方
短所とは、子供のよくないところです。親から見て、ここだけは直した方がいいとおもう部分が短所です。
気をつけて欲しいことは、短所は見方によっては長所にもなるということです。例えば、「活発さがない」という短所があるとします。
いつも部屋の中で本ばかり読んで過ごしているのかもしれません。見方を変えれば、「落ち着きがあり静かに過ごすことができる」ということでもあります。これは長所です。
短所は長所よりも見つけやすくなります。いつも、子供にどんなことで注意するか思い出してください。
「宿題しなさい」
「使った道具は片づけなさい」
「約束は守りなさい」
「道具は前の日に準備しなさい」
「ケンカしない」
等など
いい子でも、一つや二つはあると思います。
また、口に出さなくても気になっていることでもいいです。
「活発さがない」
「最後までやらない」
「すぐに怒る」
短所は行動面を書きます。「背が低い」「足が短い」などの身体的なことは書きません。それは、本人が気をつけて直せるようなことではありません。
それでは、いつも注意する言葉や気になっていることから短所を見つけます。
➩ 取りかかりが遅い
➩ 自分がやりたいことを優先し、すべきことが後回しになってしまう。
➩ 道具の整理整頓が苦手
➩ 決められたルールがよく分からず、守れない
➩ 事前の準備や見通しをもった行動ができない
➩ 言葉よりも先に手が出てしまう傾向がある
➩ 内向的で自分の気持ちをうまく表現できない
➩ 元気よく行動することが苦手
➩ 根気よく取り組むことが苦手
➩ 感受性が豊かでコントロールすることは苦手
短所は、あくまでも子供のもつ一面です。どの子にも短所を上回る長所がたくさんあります。また、短所は見方を変えると長所にもなります。直すことも可能です。
書きながら「子供の短所ばかり目につく・・・ダメな子では?どうしよう・・・」などと考えないようにしましょう。
短所が目につくということは、その子にたくさん成長できる伸びしろがあるということです。可能性のかたまりです。
短所があって当たり前、長所も短所もあわせて「その子らしさ」なのです。
子供の短所一覧
子供の短所の例です。
短所 | 例文(記入例) |
あきっぽい | 興味・関心が移りやすいです。 |
イライラする | 感情の起伏が激しいところがあります。 |
うるさい | 声が大きく元気がよすぎることがあります。 |
かっとなる | 表情豊かですがコントロールは苦手です。 |
好き嫌いが激しい | 苦手な食べ物は多いです。 |
集中力がない | 長時間の集中は苦手です。 |
ずるい | 自己中心的なところがあります。 |
時間がかかる | マイペースで時間がかかります。 |
ルールを守れない | 約束したことやルールを守ることは苦手です。 |
子供の性格の例文
子供の性格の書き方について例文とともにお伝えします。
子供の性格について書くときに決まりは特にありません。自由に書いて大丈夫です。
その自由というのが一番悩む原因なのです、おすすめの書き方はこんな感じです。
①長所を書く
②短所を書く
③親の願いを書く
長所と短所については、これまで見つけ方と書き方をお伝えしてきました。
1~2つ探せば十分です。
③の親の願いとは、「こんな子に育ってほしい」と、普段親が思っていることです。
例えば、「自分らしく元気に過ごして欲しい」や「友達と仲良く、学校生活を楽しんでほしい」などです。
無ければ書く必要はありません。
それでは例文です。
子供の長所と短所を分けて書く場合と、あわせて書く場合とがあります。まとめて書いていますので、二つにわけるときには、短所と長所で分けてかいてください。
例文そのままでは使いにくいところがあると思いますので、ご自由に変えてお使いください。
【子供の性格の書き方 例文】
整理整頓は苦手で、忘れ物をしてしまいます。少しずつ自分でできることを増やしていってほしいです。」
じっくりと話しを聞くことが苦手で、落ち着いて話しを聞いてほしいと思います。」
学校の書類で、この性格欄が何に使われるのかというと、指導の参考にするためです。
指導する先生方が性格を知っておくことにより、「自分の気持ちを伝えることが苦手と書いてあったから、トラブルがあった時、より丁寧に話を聞いてみよう」など、指導するときに役に立ちます。
あまり難しく考えず、こんなところがありますので、どうぞよろしくお願い致しますといった気持ちで書くとよいと思います。
「子供の性格って、どう書けばいいの?」とお困りの方にとって、少しでも参考にしていただけたらうれしいです。