小学生は特に字がキレイかどうかは、はっきりしています。
字がきれいだと目立ちます。逆に字がきれいでないことは更に目立ちます。
字は一生使うものです。スマホやタブレットが主流になっても、字を書くことはなくなりません。
せめて自分の名前くらいはきれいに書けるようになってほしいものです。
今回は、字をきれいに書く具体的な方法ではなく、字をきれいに書けるようになっていくコツを紹介したいと思います。
字を丁寧に書けない子供
字がきれいに書けると、いろんなときにトクをします。
字がきれいに書けないと、いろんなときに損をします。
字のきれいさは、こんなところで表れます。
・ノートにうつすとき
・授業中に字を書くとき
・宿題をするとき
・プリントに名前を書くとき
・テストで答えを書くとき
見て頂くとわかりますが、小学生の場合、ほとんどの学校での時間に文字を書いています。
文字を書かない、鉛筆を使わない時間はめずらしいほどです。
でも、不思議なことが一つあります。
そんなに毎日、毎時間、鉛筆を持って字を書いているのに、なぜきれいに書けないのだろうか。
それは、書くときに「きれいに書こう」と意識しているかいないかの違いです。
きれいに書こうと思っていれば、毎回きれいに書けるように練習している状態です。最初は上手くなくとも、次第に少しずつ上手に書けるようになっていきます。
きれいに書こうと思っていなければ、どれだけ字を書こうとあまり上達しません。
・とにかく書ければいい
・はやく書きたい
・はやく終わらせたい
そんな気持ちが勝ってしまうと、字はなかなか上手に書けるようになりません。
つまり、字をきれいに書けるようになるかどうかは、「きれいに書きたい」という気持ちがあるかどうかにかかってきます。
それでは、きれいに書けるようになっていくコツを紹介します。
字をきれいに書けるようになるコツ
小学生の子供に、「字をきれいに書きなさい!」と言っても、なかなか効果は出てきません。
子供にきれいに字を書かせるには、いくつかのポイントがあります。
①名前を丁寧に書くように話す
②上手になったところをほめる
③ひらがなを丁寧に書くように話す
④上手になったところをほめる
⑤漢字を丁寧に書くように話す
⑥上手になったところをほめる
丁寧に書かせる
↓
ほめる
この繰り返しです。
たったこれだけのことで、子供の字は数か月後にはかなりきれいになっていきます。
ポイントは、いきなり全部の文字を丁寧に書くように言わないことです。
名前だけ、ひらがなだけ、漢字だけなど、部分的に丁寧に書くようにしていきます。
小学校生活で一番多く書く文字は、自分の名前です。
まずは名前からはじめましょう。
重要なことは「丁寧に」というところです。
ここが最大のコツになります。
「きれい」と「丁寧」は違います。
丁寧に書いたからといって、他の人にきれいに見えるとは限りません。むしろ、今までと変化が感じられないことが多いです。
でも、この丁寧に書くということが大切なことです。
丁寧とは、文字の止め跳ね払い、大きさや形に気をつけて、ゆっくりと書くことです。
先ほどの①~⑥で、これができたときにほめます。
きれいでなくとも、本人が丁寧に書いているのならほめます。
字の濃さや形から、丁寧に書いたのか、ざっと書いたのかはわかりますから、丁寧に書いたときにほめるようにします。
この丁寧に書くという練習を続けていけば、子供の文字は劇的にきれいになっていきます。
まずは名前です。
親が見本を書いてあげてもいいでしょう。
じっくり、ゆっくり名前を書くことから始めてみてください。
きれいに書けるようになってくれば、子供は自信がつきますから、次のひらがなにも文句なく進みます。
書写や文字練習のノートを特別に買う必要はありません。
毎日生活の中で、少し意識させるだけで、子供の文字はきれいになっていきます。
ぜひお試しください。