子供の部屋がいつも散らかっている・・・。
玄関やリビングまで子供の道具が置きっぱなし・・・。
整理整頓が苦手な子供は多いです。
学校では先生から何度も指導を受けていることも多く、子供は困っています。
一方で、自分で道具をある程度きれいに片づけることができる子供もたくさんいます。
この違いは何のでしょうか?
整理整頓が苦手な子供は、もう手遅れなのでしょうか?
いいえ違うと思います。
苦手なことは、練習してできるようになればいいのです。
今回は、整理整頓が苦手で困っているご家庭のための練習方法についてまとめました。
少しでもお役に立てればうれしいです。
こんな様子はありませんか?
小学生の子供で整理整頓が苦手だと、はっきり言って部屋は片付きません。子供部屋だけですむのならいいのですが、多くの場合、家全体も何だかゴチャゴチャしてしまいます。
しかも!
この整理整頓が苦手な姿は、家だけにとどまりません。
授業参観で学校に行くと、授業後に保護者の話し合いがあります。「保護者会」や「学級懇談会」などと呼ばれるものです。ここで子供の机を発見するとビックリします。特に机の中!
「これはなに???」
くしゃくしゃになったプリントやごみのようなものまで、びっしりと入っていたりして…。
親としてはショックですよね。
他にも、家庭や学校でこんな様子はありませんか?
・子供部屋の床にものがあふれている
・何がどこに置いてあるのか、子供もわかっていない
・机の中がグチャグチャ
・机の上に本やプリントが山積み
・机で勉強できる状態ではない もの置き状態
・忘れ物が多い
・ランドセルの中がすごい
・大事なお知らせやプリントが学校から届かない
・今日の宿題がわからない
・学校の机の中がグチャグチャ
・学校の棚に必要ないものがたくさん入っている
・傘や消しゴムなど、すぐになくしてしまう
これらは全て整理整頓が苦手なお子さんによく見られる姿です。
「年齢が上がればできるようになるだろう」
その期待は、見事に裏切られる場合があります。
苦手な整理整頓は、練習することで少しずつできるようになっていきます。
家庭でできる早めの手立てで、整理整頓の練習をしていきましょう。
整理整頓は練習して“できる”ようになっていく
整理整頓は練習することで、少しずつ上手になっていきます。
あくまでも少しずつです。親としては根気が必要なことですが、「長期間必要だ」ということを最初に理解しておき、気長に練習されることをおすすめします。
家庭でできる整理整頓の練習は、主に3ステップで進めていきます。
【整理整頓の練習3ステップ】
①わかりやすい置き場所を決める
②大人といっしょに整理整頓の練習をする
③「よくできました!」ほめるを繰り返す
それではステップごとに説明します。
練習ステップ1:わかりやすい置き場所を決める
最初のステップは、「どこに何を置くのか」を決める作業です。これが決まらないと、いくら「きちんと片づけなさい!」と言っても無理です。
できる限り子供と一緒に決めます。親が一方的に決めてしまうと、なかなか子供は守らないことが多いです。
置く場所が決まったら、実際にそこに物を置いて整理整頓をします。
完成したら写真を撮ります。
この写真をコンビニのコピー機でB4程度の用紙の大きさに拡大して印刷します。
印刷したものを、部屋の見やすい場所に貼ります。
子供は、この写真を見ながら片づけをすることになります。
ポイントは、何をどこに片づければいいのか一目でわかるようにすることです。
言葉で「これは、そこに置くようにしなさい」など、いくら言っても伝わりにくいです。
練習ステップ2:大人といっしょに整理整頓の練習をする
置く場所を決めて写真も準備できたら、次は実際に子供と親で練習してみます。
置き場所を決めたので大丈夫だろうと考えていると、今までと何も変わらず失敗してしまいます。
必ず親と子供でいっしょに整理整頓の練習をします。
片付いている状態のものを、わざと部屋のあちこちに置き、整理整頓ができていない状態にします。
練習することを子供に伝え、写真を見ながら親子で整理整頓してみます。
1週間に1回、4週間(1か月間)行うようにします。
練習ステップ3:「よくできました!」ほめるを繰り返す
しかられるよりも、ほめられることを子供はしようとします。これは大人も同じですよね。
毎日1回、子供が整理整頓できているかチェックします。
いつチェックするかを予告しておき、子供と一緒にチェックしましょう。
【チェックのしかた】
〇よくできていた・・・・・言葉でほめて、シールやカレンダーにサインをしていく
×できていなかった・・・・いっしょに整理整頓をする(強くしからない)
ポイントは、できたときだけほめるということです。できていないときには、面倒ですがいっしょに整理整頓します。できたときには、しっかりとほめてください。
もし、ごほうび等を準備する場合は、あまり高価なもの等はやめておきましょう。続きません。
根気よく続けることが大切です。