小学校では、行事や勉強など、いろんな場面で感想を求められます。
子どもの頃に、自分が指名されないようにドキドキしていたことを思い出します。
特に感想を伝えるのが苦手なお子さんにとっては、感想を発表したり書いたりする時間は、苦しい時間となってしまいがちです。
計算や運動等、様々なことが練習することによって上達できます。
今回は、感想を伝えたり書いたりするのが苦手な小学生向けに、家族でできる簡単な練習方法を紹介します。
少しでも参考になればうれしいです。
感想が苦手な原因・理由
小学生で感想を伝えることが苦手な理由は、主に次の3つです。
・何を言えばいいかわからない
・言葉が思い浮かばない
・考えがまとまらない
大人でも当てはまることだと思います。
特に「何を言えばいいのかわからない」が最も多い理由です。
何を言えばいいのかわからないということは、何を言えばいいのかわかればOKということでもあります。
いくつかの感想の伝え方のパターンを知り、練習すれば、ある程度感想は伝えられるようになってきます。
何事もそうですが、練習あるのみです。
小学校では、感想を言わなければいけない場面は、よくあります。
授業中が特に多く、物語を読んだ感想、話を聞いた感想、運動をやってみた感想など、意外とたくさんです。
「こんなときには、こんな感想を伝えればいい」というパターンを知り、適切な感想が伝えられるように練習していきましょう。
感想を伝える練習方法
小学生で身につけたい感想の伝え方は1つです。
思ったことに理由をつけて伝える。
ポイントは、そう思ったわけ、理由をつけるというところです。
(例)ぼくは、このお話はとても素敵だと思いました。そう思ったわけは、男の子の行動がとても勇気あるものだと感じたからです。
ぼくは~だと思いました。わけは、~だからです。
このパターンを覚えてしまえば、感想は言える・書けるようになります。
さて、肝心なのは「思ったこと」の部分です。
ここで何を言えばいいのかわからないということになります。
思ったことの部分は、「いいところを見つける」ようにするといいです。
・すごいと思いました
・すてきだと思いました
・すばらしいと思いました
・かっこいいと思いました
・おもしろいと思いました
まずは、この5つの言葉で感想が言えるように練習します。
【練習1】今日見つけた「いいところ」を宿題前に伝える。
学校から帰って宿題をする前に、今日一日の感想を親に伝えるようにします。
親が不在のときには、メモ用紙を準備して、一言感想を書くようにします。
期間は1か月間です。2~3分で終わることなので毎日続けるようにしましょう。
文章としては物足りないような気がするかもしれませんが、感想が苦手な子が言ったのであればすばらしいことです。
まずは、毎日の簡単な練習を、時間を決めて1か月間続けます。
【練習2】毎日の感想を、宿題前に伝える。
1か月間練習することによって、いいところを伝えることに自信がついてきていると思います。
ですが、「感想」にはいいことばかりではありません。悲しい感想もあれば、残念な感想もあります。ときには怒りの感想もあるはずです。
次のステップでは、いいところだけでなく、1日の中で心に残ったことを伝えるようにします。
次の言葉を追加して、自分で選んで言えるように練習します。
・残念だと思いました。
・腹が立ちました。
・楽しかったです。
・うれしかったです。
いわゆる『喜怒哀楽』での感情の表し方です。
期間は1か月間、時間を決めて続けます。
1枚の紙に、追加した5つの文を書いておき、それを見ながら感想が言えるように練習していきます。
以上で練習は終了です。
2か月前と比べると、かなり感想が言えるようになってきているのではないでしょうか。
毎日のことなので、この練習は学校よりも家庭でするほうがピッタリです。
ちょっとした練習なのですが、続けることで効果は大きいです。
ぜひ、お子さんが感想が言えずに困っているのであれば、お試しください。
まとめ
小学生の子供で感想が苦手な場合、練習することで少しずつ上手になっていきます。
感想の伝え方は、「思ったことに理由をつけて伝える。」です。
最初に、いいところを探して感想にする練習をします。
次に、喜怒哀楽の簡単な伝え方の練習をします。
1つの感想の伝え方のパターンを身につければ、少し自信がつきます。
ここで紹介した方法以外でもいいので、毎日の練習を2か月間ほどがんばってみてください。