中学校では、定期テストの振り返りシートがあります。学校によって書く内容は違っていますが、多くの学校でテスト後に配られると思います。
振り返りシートは記入して先生に提出するわけですが、どんなことを書けばいいのか悩みますよね。
子供だけでなく、親も記入する必要がある場合もあります。

なぜ親が?何を書くの?
今回は、テスト後の振り返りシートの書き方と例文についてまとめています。
記入の仕方がよくわからない場合の参考になればうれしいです。
テストの振り返りシートの書き方
テストの振り返りシートを書く理由と具体的な書き方を説明いたします。
何のために、誰に向けて振り返りシートを書くのでしょうか?
テストが終わって答案や成績が返ってきたときに振り返りシートを記入します。
いったい何のために、テストの振り返りシートを書くのでしょうか?
それは、今回のテストを次のテストにいかすためです。
基本的に学校の先生に向けて書きます。

読むのは先生です
テストの結果は、テスト勉強のやり方によって変わってきます。
完璧なテスト勉強をすれば、テスト結果はよくなるでしょう。
ですが、いきなり完璧な勉強なんてできません。
自分なりに努力して、できなかったところや効率が悪かったところを改善し、次第に目標とする勉強ができるようになっていきます。
どこを、どう改善すればいいのか?
これを振り返りシートを書きながら見つけていくのです。
自分のテスト勉強の改善点が見つかれば、後は実行するだけです。次のテスト勉強のときに、見つけた改善点をいかしながら勉強していくようにします。
振り返りシートの具体的な書き方【中学生本人】
振り返りシートの具体的な書き方について説明します。
振り返りシートは、次のテストにいかすために書くものなので、主に次のことを書きます。
②テストの振り返り(よくできたところ、できなかったところ)
③どうすればよくなると思うか(改善点)
テスト勉強とテスト自体をわけて考えます。
最初にテスト勉強の振り返りをしましょう。
テスト勉強の振り返りは、良かった点と反省点を考えます。
・国語
〇…学校のワークを計画的に進めた
×…漢字の練習が間に合わなかった
次にテスト自体の振り返りをします。
・国語
〇…ワークから出た問題は解けた
×…漢字が書けなかった
2つの振り返りから、どうすればよかったのか(改善点)を見つけます。
・国語…学校のワークを進めながら、1日5つの漢字を練習していく
国語の例を出しました。数学・理科・英語・社会も同じように振り返りましょう。
きっと改善点が見つかるはずです。
改善点が見つかれば、振り返りシートに記入していきます。
振り返りシートの具体的な書き方【親】
保護者である親も、子供のテストの振り返りを書く場合があります。
なぜ子供のテストを親が振り返るの?
単純に疑問に思うかもしれませんが、子供をサポートするのも親の役目です。適当に書いておくと、子供から見透かされてしまいますから気をつけましょう。
目的はあくまでも、次のテストにいかすことです。
親から見た子供のテスト勉強の様子とテスト結果、願いを書くようにします。
詳しく書くよりも、子供が「次のテストはがんばろう」という気持ちになるような言葉を選んで書くようにします。
など、子供のできなかったところばかりを責め立てるように書くのはNGです。
具体的には、次のような内容を書きます。
テスト結果は本人が一番よくわかっているので、②は書かなくてもOKです。
・今回は取りかかりが早く、計画的に勉強を進めていたようです。
・苦手な数学を後回しにせず、遅くまで勉強していました。
・テスト勉強の時間を決めて、最後まで取り組んでいました。
・国語を頑張ることを目標にして、コツコツ勉強を進めていました。
・前回のテストの反省をいかして社会の勉強を頑張っていました。
・いつもより机に向かっている時間が増えました。
・決めた時間を守って勉強できるといいと思います。
・苦手な教科から先に取り組むといいと思います。
・わからないところを質問して、わかるようになれば点数も上がると思います。
・もう少し早くからテスト勉強に取りかかるといいと思います。
・途中休憩が長かったようです。勉強中はスマホは禁止にするといいと感じました。
・目標に向かって努力する姿に成長を感じました。
・やればできると信じています。
・最後まで勉強していた姿勢が立派でした。
・苦手な教科から勉強していたので驚きました。今後が楽しみです。
・結果よりも過程が大切だと思います。次はきっと大丈夫と信じています。
①~③を組み合わせて書くと、振り返りシートは完成すると思います。
それでは、完成した例文です。
テストの振り返りシートの例文
テストの振り返りシートの具体的な例文です。
中学生本人用(全体的に書く場合)、中学生本人(各教科で書く場合)、保護者用の3つにわけています。
例文 中学生本人用(全体的に書く場合)
例文 中学生本人(各教科で書く場合)
・教科書を音読し、ノートを何度も読み返して勉強した。読み取りの点数は上がったが、漢字と文法の練習が不十分だった。次回は漢字と文法の練習にも取り組みたい。
・ワークを提出期限までに終わらせようとがんばった。ワークで間違えたところをテストでも間違えてしまった。やり直しが大切だと感じた。
・ノートで授業の復習を進め、ワークは2回解いた。今回のテストは自信があったが、時間が足りずに最後まで解くことができなかった。問題を解くスピードが上がるように練習したい。
・問題集を解く時間が足りなかった。よく分からない問題も多かったので、しっかりと復習したい。次回は、もっと早めに課題に取り組むようにしたい。
・わからないところがあったが、そのままにしてしまった。テストで同じ問題が出ていて解けなかった。授業中にわからなかったことは質問して、確実にできるようになりたい。
・方程式は練習したのでよくできていた。図形の回転移動を勉強していなかったので解けなかった。テスト範囲全体を勉強するようにしたい。
・ワークを解いて勉強していたが、テストでは同じところで間違えてしまった。次回のテスト勉強では、間違えたところは2回解いて練習しておく。
・光と音について、教科書をよく読み、ワークで問題を解く練習をした。いつもの勉強よりも時間がかかったが、自分なりに自信が持てた。テストでも手ごたえを感じていたが、2つ間違えていた。どちらもケアレスミスだった。次回のテストでは、解き終わった後の見直しを必ず行う。
・力のはたらきの単元テストを復習し、ワークも2回解いた。地震のところまで勉強が間に合わなかった。その結果、力のはたらきの問題はよくできていたが、地震の速さや穴埋め問題ができていなかった。次回のテスト勉強では、テスト範囲の勉強が全部終わるように早めに始めたい。
・前回の反省をいかして早めに勉強を始めた。テスト範囲のワークを3回解いたので、勉強した内容がよく頭に入っていた。テスト問題も、自分なりに解くことができ、点数も前回よりも上がっていた。わからなかった問題を何度も解くことが大切だと思った。
・ワークとミニテストの復習をがんばりました。テストで同じような問題が出ていたのに、できませんでした。間違えた問題は、もう一度ノートに練習するようにしていきたいと反省しました。
・先生のアドバイス通り、教科書を何回も読んでノートに写しました。いつもは難しくて、何を書けばいいかわからないワークも、スムーズに書くことができた気がしました。テストの点数も少し上がったのでうれしかったです。教科書を読むことを大切にしていきたいです。
・テスト勉強は、ノートの復習を中心に進めた。授業中に取っていたメモが役に立ったと思う。テストでは、授業で詳しく説明されていた文が出ていたので、問題を解くことができた。ワークの時間が足りなかったので、次回はワークもがんばりたい。
・苦手な地理に時間がかかるので早めに取り組んだ。ノートの復習とワークを解き直しまでできた。歴史のテスト範囲の後半部分が不十分だったが、前回よりも勉強できたと感じた。テストでは、記述する問題以外は解くことができた。次回は、記述練習をしっかりと行うようにする。
・暗記が苦手なので、間違えた問題を何度もノートに練習するようにした。同じことを5回は書いたので気づいたら覚えていた。何度も書くことが大切だと感じた。テストでは、出来事のならびかえ問題が難しかった。なぜそうなったのか考えながら勉強するようにしたい。
・授業で配られたプリントをノートに解き直して勉強した。特に歴史の勉強には力を入れた。北アメリカの工業とオーストラリアの気候の問題をテストでは間違えた。復習して、次は解けるようにしておきたい。
特に悪かったときの例文
例文 保護者用
何を書こうか、どうんなことを書けばいいのか困ったときの参考にしていただけるとうれしいです。