勉強で子供が苦手にしているところがわかったとき、正直、親は驚くと同時に少しあせりますよね。
特に小学1年生の場合、「まだ入学したてなのに、苦手なことがあって大丈夫なの?」と、結構不安になると思います。
ですが、小学1年生でも苦手はあります。
小学1年生でつまずきが多いのが算数の文章問題です。まったくわかってない場合や、わかろうとしていない雰囲気すら感じることも。
宿題をいっしょにしていると、何を説明してもピンときていない子供に「いったい、どう教えればいいの?」という気持ちになってしまうこともあります。
でも、小学1年生で文章問題が苦手だとしても、実はそれほど心配することはないのです。そして、ちょっとした親の教え方のコツで、少しずつできるようになっていきます。
今回は、算数の文章問題が苦手な小学校1年生のための、親の教え方と勉強方法についてまとめます。
小学1年生で文章問題が苦手な原因・理由
小学1年生で算数の文章問題が苦手な原因は大きく3つです。
・文字を読めない
・読めても意味がつかめていない
・イメージできていない
小学1年生では、1学期から2学期で平仮名やカタカナを勉強します。
それなのに、算数の問題では文章問題が出てきます。
これは文字が読めていない子供にとって困難な状況です。
つまり、1年生で文字を読めるか読めないかのレベルなのに、文章を読んで意味をつかませようとしているのです。
そもそもが無理。
ですから、できなくても大丈夫です。子供と自分を責めないようにしましょう。
では、子供が文章を読めるようになるまで文章問題はどうすればいいのでしょうか?
大人がいっしょに読んで、問題のイメージをさせてあげるようにします。
実は学校では、先生がそのようにしています。いきなり文章問題を与えて解かせたりはしていません。
先生が文章を読んであげて、わかりやすく説明してくれています。黒板に絵を描いたり、算数セットをつかったりして説明しています。だから、学校では文章問題を解けているのです。
ですから、家では親が文章問題を読んであげます。
そして、子供に何の問題なのかイメージをつかませるようにします。
問題に出てくるあめや鉛筆など、実物があるとなおいいです。
宿題は親子で!同じテーブルで勉強するのがベスト!
子供が家で文章問題を考えるのは、宿題で出されたときです。
学校では先生がわかりやすく説明してくれるので問題が解けます。
でも、家で一人では難しいです。
ですから、親が問題を読んで解説してあげます。
宿題をする場所は、1年生の場合はリビングがおすすめです。親子で隣に座るようにします。
算数の文章問題の部分は、親が読んであげて「こういうことだよ」と教えてあげます。
それでは、続いて文章問題の教え方のコツです。
文章問題を教えるコツは絵です
小学1年生の算数の文章問題は、絵を使って教えるのが、一番いい方法です。
すごくリアルな絵をかく必要はありません。簡単に、さっとかける絵で十分です。
例えば、次のような問題があったとします。
あめが8こあります。3つたべました。なんこのこっていますか。
ひき算の文章問題です。
この問題の場合は、次のように絵をかいて教えます。
「3つ食べたから、3つへったね。」と言いながら、3つ消します。
すると、子供は問題の意味「食べる→減る」ということがわかり、答えの5にたどりつきます。
同時に、減るときにはひき算を使うということも教えるといいです。
いかがですか。
絵を使って教えるということがイメージできたでしょうか。
やってみれば、意外と簡単に家でもできると思います。誰でもできますよ。
問題が多くなると、やや面倒に感じることもあるかもしれませんが、根気よく教え続けていくと、自力で解けるようになっていきます。そこまでの辛抱です。
もし、絵でもイメージできない場合は、実際のアメなど、実物を使ってやってみましょう。
手で動かしながら、問題の意味を理解していきます。
今回は1年生の算数の文章問題についてでした。
少しでもご家庭での勉強のお役に立てたようでしたらうれしいです。